3月27日から始まったA16シーズン。
多くの局が周波数や放送時間を変更して送出する中、民間による対北放送もほぼ全てが周波数を変更して放送しました。
さて、ここからはソウルからのA16初日受信報告です。


受信時間:2016年3月27日の午後21時から3月28日の深夜2時の間
受信機:ソニーICF-SW100S
アンテナ:付属アクティブアンテナのAN-100A


韓国・自由北韓放送(Free North Korea Radio)2100~2200 15630kHz

21時01分 SINPO:44444~34333(フェージングが多し、変動もあるが良好な状態)


21時47分 SINPO:45554~44444(後半の状態はもっと良くなりました。)


北韓の時間台に合わせて21時半からとか、22時からの放送だったら、もっと良い状態で聴取出来るかもなぁと思う初日でした。


韓国・国民統一放送(National Unity Radio - 旧RFC)2200~0100 11550(パラ?11530)kHz

22時00分 11550kHz SINPO: 34333~34222(雑音が多くて、変動もある、ちょっと聞きにくい感じ)


22時15分 11530kHz SINPO:34433~34322(本周波数とほぼ同じだが、少し安定的な感じ)


23時55分 11530kHz SINPO:44444~43333(前半より安定してて、聞きやすい状態。だが少しジャミングぽい信号もある感じ?)


本周波数よりパラ?(または並行試験周波数?)の11530kHzの方がもっと良い状態だった初日です。
これをメインにした方が良いでしょう。
国民統一放送のパラ周波数に関する情報は次のリンクでチェックお願いします。

[参考]
Now On The Radio:近隣国放送情報版


韓国・荒野の声放送(Voice of Wilderness)2230~0030 7615kHz
元々は12130kHzへの変更予定があったのですが、HFCCのA16リストにまた更新があり、7615kHzも追加されましたね。
今後もB16の周波数のままかもしれないですね。

22時40分 SINPO:44444~44333(信号も良いし、大体に聞きやすい感じ)


00時25分 SINPO:44444(信号良好、終わりまで大体には安定的だった感じ)


当分はこの周波数で放送した方が良いですね。
あんまり妨害の信号も無く、聞きやすい状態でした。


韓国・北韓改革放送(North Korea Reform Radio)2330~0030 11570kHz / 0530~0630 7510kHz

23時38分 SINPO:44444~44333(信号自体は良いが、電波変動とフェージングが多い)


00時28分 SINPO:44444~44333(前半と同じ状態だが、後半の方が少し安定している感じ)


電波伝播に変動差はありますが、聞き取れることは別に問題無かった。と思いますね。
因みに、この局の朝放送(周波数・放送時間)はB15と同じです。


韓国・殉教者の声放送(Voice of Martyrs)0030~0200 7520kHz
この局は周波数変更は無し、放送時間を1時開始から0時半開始へ移行しました。
が。。。今夜のこの局、送信所からのミスが多く、放送途中3回も周波数が変動されました。。。

00時31分 7630kHz(放送開始から2分間はこの周波数で始まった。その後C/Off)


00時33分 7530kHz(周りの周波数をチェックすると、ここからの送出中。元の周波数より10kHz下がっていた。信号及び受信状態は良好。)


01時30分 7520kHz SINPO:45444~45343(いつの間にか元の周波数へ定着していました。受信状態は良好でほぼ安定的。)


01時58分 7520kHz SINPO:54444~44343(終わりまで元の周波数。送信機からのハーム?みたいな信号も聞こえるが、受信状態は良好。)
終了アナウンスでの放送時間はまだ「1時から」と言ってますね。


今夜の一番厄介な局でしたが、受信状態は全体的に良かったから我慢しますね。(笑)


日本・JSRしおかぜ
2200~2300 5935、5965kHz(300kW)、5985kHz(100kW)のいずれか
2305~2335 5935、7325kHz(300kW)、5985kHz(100kW)のいずれか
0100~0200 5915、6090、6165kHz(300kW)のいずれか
日本国内・八俣送信所からの放送で、強力で安定的な局であります。
ただ周波数選択の所はちょっとあれですが。。。

22時57分 5935kHz SINPO:54554
(信号が出ている際には非常に良好で、一番聞き取れやすいです。だがC/Offと共に他の局が聞こえますね。青木OMによりますと、この周波数は中国西蔵放送の中国語の常用周波数だそうです。今後JSRの信号が弱い時には混信となってしまう可能性が高まれますね。)


[参考]
海外からのラジオ放送:しおかぜ周波数変更

23時05分 5935kHz SINPO:44444~43443
(22時台と同じ周波数での新設放送だが、日本政府広報の「ふるさとの風」中継でした。しおかぜの開始アナウンスの時には中国西蔵放送の信号がちょっと気になりますね。)


しおかぜの日本政府広報「ふるさとの風」中継の件は次の記事を参考して下さい。
(23時05分からの30分放送全体の録音もアップしておきました。)

[参考]
BCLの時間:ふるさとの風、JSRしおかぜ経由300kW送信体制へ

01時03分 5915kHz SINPO:55555
(非常に良好な受信状態。ただ同周波数は同じ時間台にCRIも使用している模様で、HFCCのA16のCRIリストを見ると、ヒンディー語放送を100kWで送信すると登録されております。今後JSRの信号が弱い時には混信となってしまう可能性もありそうすね。)


[参考]
海外からのラジオ放送:3月27日ふるさとの風


A16初日の民間対北放送は多くの局が良好な状態で送出スタートしました。
だがこれからが始まりですね。
北側からの妨害電波とか電波伝播の変動差の影響とか、送信所からのミスとか。。。

今後の対応策はどんな形で作って行くのか、
それが大事ですからね。